月の残業が40時間超と聞くとどんな印象がありますでしょうか??
結論からお伝えしますと、「残業40時間」は働きすぎな傾向です。
社歴が長い人のギャップを感じた12月でしたが、主に
・もっと残業をしていて終電間際がほとんどだった
・もう帰るの??
実際に月に40時間以上の残業をして、何もかもギリギリだった12月を振り返ろうと思います。
法律的な観点から言っても、『36(サブロク)協定』での残業時間の上限(45時間)を超えています。
臨時的な特別な事情が曖昧なためここは今回の繫忙期のようなケースでは適用されない可能性が高いです。
私の場合は繁忙期などの単月での40時間超の残業でありましたが、毎月40時間を超えるケースは法律的、身体的、精神的におかしくなります。
今回は、残業時間が40時間超が長いのかを検証していき、それによってどのようなことが起きたのかを紹介していきます。
ぜひ参考にしていただければ幸いです。
残業時間はきっちり出ていたので、今回は残業代などの話は割愛します。
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残業時間40時間超えの1日のスケジュール

12月の出勤日数は1日から30日まででした。休みは月4日だったため26日の稼働になります。
体感としては何曜日かもわからない状態。
基本的に受け身の業種のため3時間単位が基本でしたが、4時間に延長されることもありました。
一般的には残業がなければ1日の労働時間は8時間でしょう。休憩時間なども含めて会社にいる時間はだいたい9時間で出勤時間も含めると10時間ほど。それでも長い。。w
まずは残業時間が3時間の12月のケースを見ていきます。
残業時間ありの場合
- 6時 起床
- 7時40分 出社
- 8時 業務開始
- 20時 業務終了
- 21時 帰宅
- 21時速攻 お風呂
- 21時半 夕食
- 22時 メールチェックやリラックス
- 23時 就寝
月残業50時間の生活は上記のようになりました。2時間半残業しただけでもかなり私生活に影響がでています。
22時に1時間ほどリラックスタイムとありますが、実質身体や精神的に疲れており何もできない状態でした。
23時の就寝よりかなり早く寝落ちすることが多かったです。
基本的にコア業務ではなく、他部署のヘルプ業務が非常に多くなってくるので
コア業務+他部署ヘルプ業務でスケジュール調整もお構いなく業務が振られる状況でした。
残業時間ない場合のスケジュール
- 7時 起床
- 8時40分 出社
- 9時30分 業務開始
- 18時30分 業務終了
- 19時 ジム
- 20時 夕食
- 20時30半 風呂
- 21時 スキルアップ
- 24時 就寝
残業時間ない場合は凄くスケジュールが調整しやすく、スキルアップの時間も確保できておりました。
残業時間ない場合はジムにも行くことができて、アフターファイブはいい時間の過ごし方ができます。
残業時間が40時間超で起こった変化

月に40時間超の残業の場合には、うつ病等の精神疾患のリスクが高いとまではいえませんが残業時間が急増することによってうつ病疾患のリスクも上がります。
○夜遅くに食事をとるようになると、睡眠が浅くなるため朝の寝覚めが悪くなる。また、朝に胃もたれが残り朝食を抜きがちとなるため、午前中の仕事の能率が落ち始める。
○疲れのため代謝が悪くなり、体の重だるさが連日とれなくなってくる。
○記憶力・ヒラメキ力が低下する。機転が利かなくなる。そのためうっかりミスや初動の遅れが出始める。
○精神状態が不安定となりイライラや不安が高じやすくなり、仕事やプライベートの人間関係がぎくしゃくしてくる。
○夜になっても仕事のことが頭から離れなくなり、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなって夜に何度も起きたりと睡眠の質が劣化し始める。
○食事を楽しむ気力がなくなり、食欲が低下してやせてくる。
○免疫機能が低下し、風邪や感染症にかかりやすくなる。
→長期的にはがんを発症しやすくなる。
○糖尿病、高血圧、心臓病、脳血管障害になるリスクが高まる。
→最悪の場合は過労死。
○自律神経の働きが崩れ、動悸(どうき)、めまい、胃腸障害など体調不良が本格化してくる。
○正常な思考力、判断力が低下し前向きな発想ができなくなる。本格的な不眠症やうつ病が発生する。
この例は冗談ではなく誰にでも起こり得るれっきとした医学的な事実で下記記事から参照できます。
- 残業をしている感覚がなくなってくる
- プライベートの時間がない
- キャリアアップの時間がない
- 他のことがおろそかになる
- イレギュラー対応ができない
順番に紹介していきます。
残業をしている感覚がなくなってくる
毎日残業を繰り返していると、定時が何時なのかよくわからなくなり、時計ばかり見てしまいます。
部署によって業務内容や量が異なるため仕事が終わってもヘルプ業務のための待機時間のような状態もありました。
周り残業しているので、自分が残業しているんだという感覚がなくなります。
残業が続くと残業を残業と思わなくなり、思考停止した状態になります。そうすると本来しなければならない業務を後回しにしてしまいミスも多くなりました。
もちろん必要な残業もあります。
緊急のお客様対応、社内でのトラブル…日々いろいろな事が起こるのでそれに対応するのは会社として当然なのですが、社内の統率を図るために一律残業時間は固定だったので納得できない人もちらほら。
基本的にルーティンワークはなく、労働時間に自分のするべきことを割振りしていくようなスケジュールを立てる方が多いです。ただ労働時間が伸びれば、その分割振りも伸びるので効率が悪くなっているなーと感じました。
プライベートの時間が作れない
プライベートの時間を無理やり作ろうとすれば、睡眠時間を削るしかないのでほぼプライベートの時間は皆無でした。
用事があれば隙間時間にこなすしかなく、プライベートな外出はほぼ不可能でした。
退社をしてから帰宅するまでの時間もかかるため、プライベートな時間を作るのは難しく、リフレッシュする余裕もありませんでした。
休日は出勤日の疲れで、睡眠不足を補うように1日寝ていました。
キャリアアップのための勉強時間が作りにくくなる
将来やりたいことに関する勉強や、スキルアップ・キャリアアップのための勉強をしたいと思ってこのブログをはじめましたが、12月はほぼてをつけることができませんでした。
プライベートな時間がなくなるということは、そういった勉強にかける時間もなくなるということも同じです。
自己投資のための時間をつくれないのは、将来への土台作りができないので大きな損失といえます。
他のことが疎かになる可能性が高くなる
残業に追われる忙しい毎日では、他のことが疎かになってしまいがちです。例えば
- コア業務
- スキルアップ
- 友達や恋人との関係
- 家事
- 健康管理
睡眠時間を削ってでも時間の捻出は難しく仕事以外はまったく手が付けられない状況でした。
休日も、残業の反動で思うように体が動かず結果おろそかになっていました。
このように時間や心に余裕がない状態では、身だしなみも乱れやすくなってしまいます。
冠婚葬祭などイレギュラー対応が難しい
12月は冠婚葬祭がなかったものの、絶対対応ができない行事だなと振り返って感じました。
「冠婚葬祭などの緊急時に準備が行いにくい」ということです。
残業が詰め込まれている状況や労働時間が長い場合は、このような準備が必要な行事はしっかりと準備をして余裕をもって臨むことも難しいでしょう。
また家族が熱が出たなどのイレギュラー対応も難しく、時間有給などの特別有給を使っている方もちらほらいました。
残業時間が多い会社への対策

会社の方針にもよりますが、何でも屋にはならず、何かに特化した人材になるほうがいい会社へ転職できる可能性が高くなります。
以前にも紹介した記事では、年収高いほど何かに特化した仕事内容が多く見られました。
コスパが良い年収600万円ということになります。という記事を以前ご紹介しました。 今の日本では、年収600万円を稼ぐのは、かなり頑張らないと難しい状況です。 リアルな勝ち組「年収600万円」の生活ぶりとおすすめ仕事5選 – […]
- 海外で開発されたゲーム作品のアジアローカライズ版制作におけるプロデュース業務
- システムソフトウェア/WebアプリのQA業務全般。
- 自社運営ネットワーク開発部におけるプロジェクトマネジメント業務
- 総合職として企画・外部折衝・判断等の高い専門性・創造性が求められる業務
- 資材部門での購買業務、リーダー業務
- 部署のマネジメント
- 国内の大手企業に対し、ソフトウェア製品・関連サービスの提案
- 医薬品製造用の原薬の開発、調達原料の検査、製造に伴う指示管理
- 鉄骨製作現場における溶接業務
- 経理部長候補として経理財務業務全般
- 働き方の見直し
- 労働基準監督署に相談
- 残業時間が少ない会社に転職
今回は一般的な方法を取り上げていきます。
働き方の見直し
自分の働き方を見直してみるのも有効な対策です。要は仕事の優先順位をつけ、タスクの棚卸しをしていくイメージです。
ただこの方法は業務量のみに有効で業務時間が決められると、有効ではなくなり自分の力ではどうすることもできません。
辞めにくい場合はお金はかかりますが、退職代行を使うのも手です。
いきなりサービスを使うのはちょっとという方はハードルの低い新規問い合わせからサービスを使ってみましょう。
労働基準監督署に相談
50時間以上の残業が違法にあたるケースであれば、労働基準監督署に相談するという方法も有益です。
調査によって法律違反が認められれば、是正勧告が行われます。それによって労働環境が改善されるかもしれませんが実際には、解決にいたらないケースが多いことも事実です。
労働基準監督署も慢性的に人員不足であり、状況証拠などがきちんとそろっていないとなかなか動いてくれないことも多いのが実情です。
残業時間の少ない会社に転職する
一番対策として有効なのが、転職することです。
注意点が転職をする際は、残業の扱いについて求人情報に明記している会社を選ぶこともポイントです。
広告業界・印刷業界・外食産業などは残業が特に多いし、各メーカーは残業が比較的少ないと言われています。
残業が多い業界で働いているのなら、業界自体を変えることで残業を避けることが出来るということも覚えておいてください。
基本的に受け身が多い業種業界は避けるべきです。
飲食店⇒お客さん次第
広告業界⇒クライアント次第
『みなし残業』『固定残業』の求人は要注意です。
これらはある程度残業をすることを見越して導入しているため、残業を避けたいなら避けるべきキーワードでブラック企業にありがちなキーワードでもあります。
今の職場で残業代が支給されている人は給料が少しは下がることは頭に入れておきましょう。
結局は何に重きを置いているかで理想の職場は変わってくるので一度転職エージェントに相談して棚卸しをしてみましょう。
まとめ

今回は実体験で実際に起きたことを振り返ってみました。
会社の本質が見えた繫忙期でもありましたが、健康面や将来性で考えると良くないと改めて自分の働き方を考えさせられる月でした。
この記事をみて転職をしようと考えた方は多いと思います。
そして、求人探しの際は転職エージェントの利用をおすすめします。