出世とは、立場上に上がることです。立場・ポジションが上になればなるほど、自分が持つ責任の幅は大きくなります。
「管理職になりたくない」という若手、中堅社員がここ数年で急速に増えています。

現在、非管理職である人に聞いたところ、日本は管理職になりたい人の割合が21.4%で、14の国・地域で最も低かった。逆に言えば、日本では積極的な管理職志向がない人は78.6%にものぼる。日本は出世意欲も最も低い。
キャリアインデックスが2017年5月に実施した「有職者に向けた仕事に関する調査」では、管理職になりたくない人の割合は、20代男性は51.9%、30代男性は48.7%、さらに20代女性は83.1%、30代女性は84.2%と8割を超える結果になっています。
20~30代が出世を望まなくなってきた本質 | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)
- 出世したくない原因
- 出世したくない人のリスク⇒タイトルの本質です。
- 出世できない人の特徴
今の会社の立場やモチベーションとすり合わせして参考にしてみてください。
出世したくない原因



男女ともに3位まで同じなので深掘りしていきます。
責任が増える
責任がある立場だと管理職になることが多いです。
名ばかり管理職とは何か|なぜ違法なのか?管理監督者との違いとは|freee税理士検索 (advisors-freee.jp)
労働時間・休憩・休日の規定が適用除外される者として、労働基準法41条2号では「監督もしくは管理の地位にある者(管理監督者)」と定められています。つまり、管理監督者に対しては、労働基準法上、時間外労働や休日労働についての割増賃金の支払いが不要ということになります。
管理職には権限が与えられると当時に、「業績の目標達成」「部下育成」などの責任も発生します。
チームの業績が目標に届かないと、リーダーや管理職が上役から責められたりもします。いわゆる
板挟みの役割を担うはめにもなりますね。
仕事量が増える
労力がかかる上に成果に結びつかないことがあることが増えていきます。
例えば部下の育成や研修中に辞めてしまうといったことも可能性としてあります。
出世に対して「責任と仕事量が大幅に増える一方、給料があまり増えない」と考えている人が多いとわかります。
先輩の給料を見せてもらえそうなら見せてもらいましょう。その給料が未来の自分の給料になります。
仕事と給料が割に合わない
「周りによいロールモデルがいないのでは」ということ。
- 「出世したくない」
- 「役職がついても給料が上がらない」
- 「毎日しんどそう」
- 「見た目がかっこよくない」
出世したくない=出世するメリットがないという事になりますね。
まず「係長」。推定年収は621万6,800円。非役職者と比べて、176万円強の年収アップとなります。
そして「課長」に昇進すると、推定年収は761万9,500円と、さらに140万円強の年収アップ。「非役職者」との差は、316万円ほどまで広がります。
さらに「部長」に昇進すると、推定年収は900万4,700円と、さらに140万円弱の年収アップとなります。「非役職者」との差は455万円にまで広がります。
平均年収900万円だが…日本の部長・課長、実はシビアな給与事情|資産形成ゴールドオンライン (gentosha-go.com)
責任が増える 仕事が増える 給料に見合わない
これでは出世したくないのもうなづける理由です。
出世したくない人のリスク

「出世に興味がない」「出世しても苦労と責任が増えるだけ」「出世はメリットがない」
こんなふうに考える人が増えていますがリスクになりかねません。
出世したくない人もいれば、出世したくてもできない人もいます。
会社の本音は出世したくない人は要らないという結論になります。
- 裁量権がない
- リストラ候補になりやすい
- 転職しにくい
裁量権がない
基本的に現場の末端社員に裁量権はありません。
裁量権とは、自分の考えで意思決定する権利のことで、ビジネスシーンでは、本人が意思決定できる範囲を指します。 「裁量権が大きい企業に転職したい」「もっと裁量権が欲しい」などのように使われることが多いです。
裁量とは?【意味をわかりやすく簡単に】「任せる」とは? - カオナビ人事用語集 (kaonavi.jp)
出世して管理職になれば裁量権や権限が大きくなるので、やりがいも大きくなります。
リストラ候補になりやすい
万が一、会社の業績が悪くなった時に、真っ先にリストラの対象になります。

年功序列の会社がまだ多いですが、
厚生労働省の資料によると、若年期に入職してそのまま同一企業に勤め続けた「生え抜き社員」の割合は長期的に減少傾向にあります。
大卒の生え抜き社員の割合は1995年には6割以上ありましたが年々低下し、2016年には5割程度になっています。また高卒の生え抜き社員の割合も同じく1995年は4割程度だったのが2016年には3割程度にまで低下しています。
このデータを見る限りでは、終身雇用は失われつつあるといえます。
終身雇用とは|本当に崩壊した?歴史的背景や今の転職市場で生き残るには?|労働問題弁護士ナビ (roudou-pro.com)
・20代の給料の安い会社員
・40代で給料が高いのに大きな仕事をしていない会社員
転職しにくい
20代のうちは求人数も多く、スキルや経験よりも人柄重視のポテンシャル採用なので転職しやすいです
30代半ばを過ぎて40代以降になると、専門性やマネジメント経験が必要とされます。。
転職市場でも年齢相応の経験を求められるからです。
- この経験で、その年収は出せない
- 年齢が高いから扱いにくく不採用
- この会社でも同じだろう
出世のリスク
一方で出世のリスクも人によってはあります。
出世には覚悟が必要です。
- 勤務時間
- 責任
- ワークライフバランス
出世のリスク対策ができていれば問題ないです。
出世できない人の特徴

あくまで一例なので参考にしてみてください。
- 向上心がない
- 言い訳しがち
- レスポンスが遅い
- コミュニケーションが下手
向上心がない
与えられている仕事を淡々と毎日こなすだけの人はまず出世からは遠ざかってしまいます。
出世するに必要な要素が『向上心』
向上心がないと社員は会社のために「努力」しているとは上司・会社からは判断されないため、出世からは遠ざかることになります。
昇給が約束されているケースが多く、
「現状維持」を望む社員を多く作ってしまった経緯もあると思います。
言い訳しがち
言い訳をするのは、自分は間違っていないという気持ちから生まれます。
失敗を受け入れ同じ過ちを犯さないことや改善案です。
小さな仕事をできない人に大きな仕事は任されません。
レスポンスが遅い
レスポンスが遅いは基本的にNGです。
レスポンスが遅いと段々と良い仕事を振ってくれなくなり、出世が遠くなります。
直ぐに取り掛かることが難しい場合はいつからなら取り掛かることができるなど伝え方を変えるのもレスポンスが早い印象を持ってくれます。
コミュニケーションが下手
コミュニケーションが下手というのも致命的です。
出世=管理職⇒部下を持つということになります。
出世すると言うことは、出世した人の下に部下がつくので影響力も大きいのが管理職
まとめ

「出世したくない」という思考のまま働き続けることのリスクはつきまといます。
自分の仕事をコントロールできるようになるので、仕事量が増えても仕事自体は格段にやりやすくなる
出世を目指すくらいのつもりで向上心と危機感を持って働くことが、会社のためだけでなく、転職するときに何よりも自分のためになるということになります。