新型コロナの影響で
リモートワークが広く浸透しており、採用においても「WEB面接」を導入する企業が増えています。
時間や手間の短縮により、採用側にも応募者にもメリットの多いWEB面接ですが、対面の面接にはない注意点があります。
従来はIT関係やベンチャー企業で主に行われていたWEB面接ですが
「日本マクドナルド株式会社」「全日本空輸(ANA)」「味の素株式会社」など、大手企業でも続々と対面での面接からWEB面接への移行が進んでいます。
同じ面接でも対面の面接とは異なる部分も多いため、事前にWEB面接の特徴や流れを学んでおくことが必要です。
43%の企業がオンライン面接を導入。導入理由に「新型コロナウイルスの感染防止」をあげる企業が9割以上。
オンライン面接導入企業の7割が「オンライン面接に満足」と回答。「遠方の応募者対応ができる」「新型コロナウイルス感染防止に繋がる」との声が多数。一方、「画面越しで評価がしづらい」という不満も。
オンライン面接時で気をつけた点、トップ3は「面接前に、応募者へ提出書類の送付依頼」「カメラ・マイク、通信環境の準備」「利用するツールの案内」
オンライン面接の各社方針として、導入検討・継続する前向きな意見が半数以上。
454社に聞く!「オンライン面接」実態調査 ―『人事のミカタ』アンケート― オンライン面接を導入している企業は43%。導入企業の7割は「導入に満足」と回答。 今後もオンライン面接活用に前向きな意見が半数以上。 | エン・ジャパン(en Japan) (en-japan.com)
経団連が9月15日に会員企業の2021年春入社の大学生の就職・採用活動に関する調査結果を発表しました。新型コロナウイルス感染拡大で92.9%の企業がオンライン面接を実施し、全体の63.8%の企業が面接すべてをオンラインにしたと回答しました。
「オンライン面接ってどうなの?」~5つの調査データから見えた実態 | 社長の知恵袋〜いい会社経営のヒント~ (attax.co.jp)
(経団連全会員企業1,448社のうち、442社が回答(回答率30.5%))
web面接の失敗例 4選

この章では実際に面接が終わった後に振り返って失敗だったと思う点を紹介していきます。
面接の定番質問は下記記事で簡単に紹介しています。
『面接で何を聞かれるか不安』 『面接ではうまく伝えれない』 『応募書類は通るのに面接でうまくいかない』 転職希望者 うまくいかないことが多くて自信がなくなってしまった。。 こんな悩みを抱えた転職者は多[…]
- 通信状況が悪く伝わらなかった
- 志望動機が長くてわかりずらい
- 映りが悪い
- 最後に気を抜く
通信状況が悪く伝わらなかった
事前に必ずチェックしておきたいのが通信状況です。
1次面接はスマホで面接を受けたのですが、通信状況が悪いため双方聞き取れず
コミュニケーションが取れない場面が何度かありました。
スマホかパソコンでweb面接を受けることになりますが、通信状況が悪い
段取りや事前準備の悪さと見られてマイナス評価になる可能性があります。
面接は企業側に貴重な時間を割いてもらっています。
通信状況が悪いことで何度も面接が中断になったり、思うように面接を進めることができなかったりと(時間内で切り上げようと考えている企業が多い)
WiFi環境が整ったレンタルスペースや、ホテルのデイユースなどを利用するのもひとつの方法ですが
面接の度に予約をしてお金がかかることを考えると固定の場所があった方がいいですね。
志望動機が長くてわかりずらい
対面の面接、WEB面接に共通するマイナスポイントが「だらだらと話が長い」ということです。
ひとつの答えに対して『およそ1分以内』に答えがまとまるようにするとベストですね。
まずは文章にまとめて完コピでもいいので携帯電話で録画してみて違和感がないかをチェックしましょう。
映りが悪い
健康的な印象を面接官に与えるために、映像の明るさも事前にチェックしておきましょう。
明るさが足りないと相手の画面では暗く不健康なイメージに見えてしまい「顔色が暗く映ってしまい、具合が悪いのですかと聞かれた」という例もあるようです。
こういうアイテムでも印象をよくできますし価格も安いです。
パソコンで高い画質を求めたい場合は、外付けの高性能WEBカメラがおすすめです。
粒子がくっきりと鮮明で、肌の明るさもアップします。
スマホの場合は元々のカメラ機能が高性能なのでそのままでも大丈夫です。
最後に気を抜く
これが最大の失敗でした。
面接は1時間くらいあったのですが最後の時間帯で軽い質問の部分で笑顔をみせてしまい
『これが苦手なんですよね』と言った具合にくだけた感じで返してしまいました。
以下面接の大事なポイントをまとめます。
- 最終面接は「役員面接」とも呼ばれ、応募者と企業がマッチしているかをより厳しく見ている
- ブレずに一貫性をもたせ、より深みのある回答をすることが重要
- 「逆質問」は入社意欲をアピールできる重要な質問なので、「特にありません」という回答は絶対に避けるべき
- 企業のサイトに回答が載っているような逆質問は避け経営陣だからこそ答えられるような質問を複数用意しておく
最終面接は応募者を採用するかどうか、よりシビアに判断する場なので事前準備はしっかりしておきましょう。
web面接成功するための8つのコツ

この章ではweb面接の成功するポイントをまとめていきます。
- スマホよりパソコン
- マイク付きのイヤホン
- カメラ目線を意識する
- アイコン画像と名前を設定する
- 背景画像は使わない
- カンペを作る
- リハーサルする
- 結論を先に短く
スマホよりパソコン
スマホの方が普段から使っていて、使い慣れているスマホでweb面接をしてしまう方は結構多いと思います。
ですが、スマホよりパソコンの方で面接を受けるべきです。理由は
カメラが固定しにくい。画面で資料を共有されたときに見えない、通知が来て気が散るなどデメリットが意外とあります。
パソコンについているカメラの画質が悪ければ、増設カメラをつけるのもひとつの手です。
マイク付きのイヤホン
パソコンの中の内蔵マイクと内蔵スピーカーで会話するのはあまりオススメしません。
有線のものだと視覚的にごちゃごちゃしていて、自分でチェックしても良くないと気付けるので無線のものが望ましいです。
面接官に『イヤホンを使っていいか』確認するだけでも好印象です。
カメラ目線を意識する
メラビアンの法則である通り『人は見た目』による印象付けが多いです。
「メラビアンの法則」は、1971年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校の心理学名誉教授であったアルバート・メラビアンによって発表されました。
現在では、「好印象を与える極意」として、研修やセミナー、レクチャー本などさまざまなシーンで紹介されています。しかし、当の本人は、本来の内容からはずれて伝えられている、と語っているのです。
それは、「感情的なメッセージを伝えるときに、声のトーンやジェスチャーが言いたいことと一致していないと誤解させてしまう可能性がある」というもの。
メラビアンの法則とは? 7-38-55ルールの活用法、ビジネスでの注意点、具体例 - カオナビ人事用語集 (kaonavi.jp)
履歴書の写真の見栄え同様にこだわるべきところなので『パソコンスタンド』などでパソコンのカメラの位置を相手の目線と同じ高さに設定するようにします。
アイコン画像と名前を設定する
意外と見落としがちなのが、web面接に使われるツールで適当な名前だったり、オンライン飲み会でふざけた画像がそのままだったパターンです。
企業側に指定されるのは
- ズーム
- Googleミート
- チームズ
このあたりでしょうか。操作自体はどれも似たようなことが多いので操作に関しては問題ないと思います。
背景画像は使わない
背景画像は使わないようにするのがベターです。
背景画像が無地になるようにスペースを確保しましょう。今回は先方が背景画像を使用していたのですが途中で
背景が透けたり雑音が入ったりと気になってしまうポイントがこちらから見えてしまったので応募側使わない方がいいです。
カンペを作る
web面接の良いところは表情は見えてるけどこちらのパソコンやスマホの画面は見えていないという点です。
スマホは画面が小さいのでカンペを作る場合はパソコンの方が良いです。
画面分割すればweb面接の画面とメモの画面を作ることができます。
リハーサルする
リハーサルは必ずするようにしましょう。
いざ、面接でしゃべろうとしても言葉に詰まることが多いです。さらにweb面接になると
- 音のチェック
- 映り方
- ネット環境
上記が絡んでくるので模擬面接に関しては一度転職エージェントに見てもらうようにしましょう。
結論を先に短く
微妙にタイムラグが発生するので結論から伝えるのが大事です。
対面でも大事ですが結論ファーストをするように意識しましょう。
web面接 まとめ

WEB面接で実際に失敗した事例と、成功コツポイントをまとめていきました。
WEB面接本番の日には、早めの時間に機器を起動してネット回線に繋ぎカメラやマイクが正しく機能することを確かめましょう。
色々と失敗を見てきましたが、きちんと準備をすれば大丈夫です。
web面接を取り入れている企業の方が時代の流れを取り入れていることもあり安心です。
web面接でわからないことがあれば転職のプロである転職エージェントは心強いパートナーです。
- レスポンスがはやい
- 分からないことがあってもすぐに調べてくれる
- 優先順位を明確にし、考えて行動する
- 的確な判断ができる
- 情報を収集している
- 身だしなみが整っている