- 「大学中退したらその後どうなるんだろう…」
- 「大学中退したら人生終了。。」
- 「大学中退したら就職できない。。」
このように考えてしまうひとは少なからずいると思います。
私ウチブロも、中退を経験したときは将来が不安で人生終了した。。とずっと考えておりました。
1番気にかかるのは就職/転職ができるのかどうかです。
厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給」によると、高卒の平均初任給は約16万円。一方、大卒の平均初任給は約20万円で、約4万円の差があります。
初任給は入社する企業によって異なりますが、一般的に大卒者の方が高いと考えられるでしょう。
テレビニュースで一度初任給25万円の新卒者にインタビューしている報道があったのですが
『そんなにもらっているのか。。w』ということがありました。

大学中退のその後の進路

- フリーター・ニート
- 就職(正社員として)
- 何らかの試験を受ける
- 他の大学に進学/再入学
- 資格取得勉強に励む
- 起業する
①フリーター・ニート
私もこのパターンでした。大学中退した理由を後述しますが、やりたいことがなくて辞める場合このパターンになることが多いですね。
正社員就職への意欲がなかったり、やりたいことや生きがいを見つけられない人に多い傾向があります。
中退した後のフリーター・ニート歴が長いと就職する際の面接時に空白期間について聞かれることが多いです。
②就職する
大学を中退して就職するパターンも多いです。
大学中退した理由の一つが経済的理由の場合は就職した方が賢い選択になります。
あとは大卒でなくてもやりたいこと実現できる人や社会人経験を早く積みたい方に多いです。
③何らかの試験を受ける
公務員試験を受けるという選択肢を紹介している記事が多いです。
なんらかの試験とい書いたのは私自身が『ボートレース試験を受けていた』からです。
一般企業への就職ではなく、公務員試験を受験して公務員として働きたいと考える人やプロを目指せるボートレース試験を受ける人もいます。
公務員試験やボートレース試験は学歴が受験要件に入らないため、大卒でなくても目指せます。
④他の大学に進学/再入学
中退してから、今通っている大学ではなく他大に進学するパターンもありますが私みたいになんとなく辞めてしまった私みたいな場合はあまりオススメしません。また中退してしまう可能性があるからです。
他の大学でやりたいことが見つかった人に対して、よく見られるケースですね。
私自身少し芸術の分野に進みたい(これもなんとなくの理由w)と思いましたが芸術大学の学費はかなり高く卒業後もあまり就職有利にならないと思い断念しました。」
あとは一旦休学してバックパッカーで世界を回ったりした後に再入学する人もいるそうです。
⑤資格取得勉強に励む
就きたい仕事が見つかって、そこで必須の資格があるときに多い選択です。
中退してからの時間を活用し、資格取得に全力を注ぎたい人からすれば有効な活用の仕方ですが少しリスクがあります。
もし2-3年かけても資格など取得できなかった場合はどんどん就職することが不利になります。
国家資格には根拠となる法律が必ず存在します。
- 弁護士=弁護士法
- 行政書士=行政書士法
- 電気工事士=電気工事士法
- 基本情報技術者=情報処理の促進に関する法律
- ボイラー技士=労働安全衛生法
国家資格一覧 | 本当に役立つ資格、全く役立たない資格 (moguchan.info)より引用
ちなみにTOEICなど考える人もいますが、ビジネスシーンで役に立たないこともあるみたいで英語は話せることが一番強みになります。
⑥起業する
このパターンはあまりないかもしれませんが、著名人に中退者はいます。
ただ彼らには明確なプランがあるため起業するという選択肢はなかなかないことが多いです。
- マーク・ザッカーバーグ
- ビル・ゲイツ
- スティーブ・ジョブズ
- ラリー・エリソン
彼らは起業のための明確なキャリアプランがあったからこその中退だと思います。
起業後に必ずしも事業が成功するとは限りません。起業は少なからずリスクを伴うので、一時的な感情から始めるのではなく、十分に検討したうえで行動に移しましょう。
大学中退のメリット・デメリット

大学を中退するメリット4つ
大学を中退するとなると、どうしてもデメリット面が大きいですがまずはメリット面を紹介いきます。
- 学費がかからない
- 環境のリセット
- 早く社会人経験を積める
中退後の学費がかからない
大学を中退してからは学費がかからないため、経済的な負担を抑えられます。
また学費だけでなく奨学金を借りている場合でも、返済リスクを抑えられます。
後述しますが、大学中退理由が経済的理由であるように、学費や生活費を負担に感じている人が多いです。

環境をリセット
続いてのメリットは環境をリセットできるところです。
大学は高校と違いある程度自由に選択できますが、人間関係はどこにいっても付きまとってきます。
実際に大学中退理由のひとつに学生生活不適応、修学意欲低下があります。
もし大学中退を決めきれない場合は、休学など、中退することなく環境を変えられる方法がないか大学の学生課や家族などに相談してみる方法もあります。
早く社会人経験を積める
大学を中退してすぐに就職ができれば、社会人としての経験をはやく積むことができます。
勉強意欲が高ければ無意味に感じている大学のレポートの時間を自分の学びたい分野に割くことができます。
うまくいけば中退して早くから仕事をはじめることでスキルが身に付くスピードや昇進できるのが早いというメリットがあります。
が仕事をはじめると収入を得ることができるので、経済的な理由で中退を検討している人にとってはメリットといえます。
「高卒」と「大卒」で求人にどのくらい違いがあって、どの条件なら自分が納得できるのか見てから中退を検討することが大事ですね。
大学を中退するデメリット4つ
デメリット面の方が正直にいうと多いです。
- 大学中退すると求人数が減る
- 大学中退者の採用応募枠は高卒枠・給料も高卒レベル
- 就職しにくくなる
- 奨学金を借りていれば返済をしないといけない
大学中退すると求人数が減る
高卒と大卒では「求人数」「業界の幅」が違います。

最終学歴は「最も高い水準の学校を卒業した経歴」を表すので、大学中退者の最終学歴は「高卒」になります。
学歴が高卒になると、就職活動では「大卒以上」の求人に応募できなくなるので、大卒に比べると応募できる求人数が少なくなります。
大卒の方が人数が多いという理由もあります。
関心のある職種や企業が、高卒では応募できない可能性があることを知っておきましょう。
また高校新卒者向けの求人はコロナ禍では減りました。大企業の規模感の企業も求人が減りました。

企業規模別の求人数ではどうでしょうか。こちらは区分ごとにそれほどの差はなく、おおよそ25%前後の減少率となっています。
【速報】求人数は前年同期比24.3%の減少。令和2年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめを公表 - 高卒採用Lab 高校生採用を科学する (jinjib.co.jp)
コロナによる直接的な影響が業績にそれほど現れていなくても、先行きの不透明感から採用を控える企業は多くあり、これは企業規模に関わらず共通の心理・姿勢と言えそうです。
大学中退者の採用応募枠は高卒枠・給料も高卒レベル
中退すれば大学を卒業できていないことになり、最終学歴は「高卒」になってしまいます。
多くの志望者は大卒者(見込み)にあたるため、比較されるとどうしても低く見られやすくなります。
なぜ大学を中退したのか、採用担当者にとって納得のいく理由を言えなければ、選考では高確率で落とされることが多いです。
さらに大学中退者は選考が不利に進み、就職先がなかなか決まらないループに陥りやすいです。
給与面は冒頭でも説明しましたが
厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給」によると、高卒の平均初任給は約16万円。一方、大卒の平均初任給は約20万円で、約4万円の差があります。
就職しにくくなる
大学中退した人は就職しにくくなると言われることがよくあります。
高卒と大卒では、就職活動の際に書類選考の通りやすさが違うからです。
高卒は98.2%
大学は 97.6 %
少し偏ったデータですが

就職率はわずか45%(男性の場合※)
やはり相当不利な数字ですね。。。
最終学歴は就職・転職でも響くため、面接でしっかりマイナスポイントとならないようにアピールしましょう。
※主な中退理由は後述します。
奨学金を借りていれば返済をしないといけない
返還は、貸与終了の翌月から数えて7か月目に始まり、金融機関からの口座振替(引き落とし)によって行われます。
返還を始める皆さんへ | JASSO
返済が始まるのお金と時間が無駄になります。
ちなみに私の場合は150万円を一括返済しましたが、車が買えるレベルですね。w
大学中退理由

独立行政法人労働政策研究・研修機構の「大学等中退者の就労と意識に関する研究」(2015年)によると、大学中退の理由には学業不振や経済的困難、進路変更、病気・ケガ、人間関係があります。
- 単位を落としてしまった
- 経済的に厳しく学費を払えない
- 進路を変更した
- 病気やケガで大学に通えなくなった
- 大学の環境が合わない
大学に行く意味を見失ってしまうのが大きな理由でした。
大学中退後の転職活動

中途採用の面接で一番重視されるポイントは、資格でも学歴でもなく、実務経験です。
大学中退後に、とにかく生活費を稼ぐために、取りあえず「つなぎ」として仕事をするのはオススメしません。
本当に自分の将来のことを考えると、「誰でもできる仕事」「代替えのきく仕事」を続けるのではなく、将来性があって、興味の持てる仕事をやりたいと考えるのも当然のことです。
私のプロフィールとしては下記になります。
大学中退
↓
バイトしながらボートレース試験を受ける
↓
20代中盤で正社員につく
↓
3年勤める 実績を出す→今ここ
基本的には、大学中退歴があったとしても、その後正社員として就職して3年以上勤務しているという経歴がある場合、中退歴は面接でそれほどマイナスイメージにはなりません。
- 大学中退後の空白期間が短いうちに就職活動を行う
- 大学中退理由を前向きに伝える
- 学歴があまり重要視されないIT企業に応募する
- 転職エージェントを利用する
大学中退歴があると転職の際にマイナスイメージになりますが
正しいやり方で進めれば、正社員で就職することは実は難しいことではありません。
大学中退後の空白期間が短いうちに就職活動を行う
一番気になるところは大学中退した後の転職活動です。
フリーターやニートになってしまい、その期間が長くなれば長くなるほど不利になります。
空白期間が長いと、人間性や社会適合性などがないと判断されがちに。
大学中退理由を前向きに伝える
大学中退歴があると「すぐに辞めてしまうのではないか」という印象を持たれてしまう傾向にあります。
ただ、直近に働いていた会社で3年以上の勤務経験があれば、「実績がモノを言う」ということで、本当の中退理由は建前で隠した方が良いでしょう。
- 単位を落としてしまった
- 経済的に厳しく学費を払えない
- 進路を変更した
- 病気やケガで大学に通えなくなった
- 大学の環境が合わない
2がベターです。間違っても単位を落としてしまったなど答えないようにしましょう。マイナスに見られます。
学歴があまり重要視されないIT企業に応募する

大学中退者が会社を選ぶにあたっては、業界を選ぶことと、市場価値の高いスキルを身に着けることがスキルアップに欠かせません。
業界選びについては、これから伸びしろのある産業ということで、IT業界を選ぶのが良いといえます。
私の場合も当てはまりますが斜陽産業では利益が伸びることはなくコストカットにばかり目が行くため会社の方向性がどんどんズレていきます。
また、実力主義の業界なので力さえあれば大学中退でものし上がることが可能な業界でもあります。
大学中退した人でも年収1000万円超えているブログも見かけます。
転職エージェントを利用する
転職エージェントの利用が転職活動でかなり重要です。
転職市場を知りたいなら【公式サイト】dodaを使いましょう。転職状況がリアルに知れるからです。
ハローワークを使う手もありますが、あまりオススメしません。
ハローワーク(公共職業安定所)は、民間の職業紹介事業等では就職へ結びつけることが難しい就職困難者を中心に支援する最後のセーフティネットとしての役割を担う、国(厚生労働省)の機関です。
ハローワーク |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
ハローワークでは、地域の総合的雇用サービス機関として、職業紹介、雇用保険、雇用対策などの業務を一体的に実施しています。
大学中退しても無料で利用できますし、掲載している求人の多くが35歳までを対象しており若者向け。
ただしハローワークの求人にはブラック企業が多い場合があります。
ハローワークを使用するときは中退後~20代中盤までに利用して就職実績を積むような使い方をしましょう。
【30代必見】ブラック企業の求人内容をチェック こちらも併せてチェックしてみてください。
まとめ

おつかれさまでした。いかがだったでしょうか。
今回は大学中退者のその後について、詳しく解説してきました。
大学中退した人は人生終了するのか?といった書き込みをよく見かけますが、そんなことはないです。
結果論でなんとでも覆すことができるのでとにかく給料をあげるためには?スキルをあげるには?を
日々考えて実行していくことです。
「大学中退=マイナスイメージ」と考えず、経験重視で学歴にはこだわらない企業もあるため応募先企業にどれだけ貢献できるかということを重視してアピールしましょう。
かつては【終身雇用が】当たり前で転職をする人が少なかった日本でも今では転職が当たり前になっています。 転職希望者 でも転職をしたくてもやり方が分からなかったり。。 ウチブロ この記事では6[…]