求人をずっとチェックしていると『いい条件』だけが目に入り、避けるべき『ブラック企業』に応募してしまっている可能性があります。
残念ながら、日本にはまだ多くのブラック企業が存在し改善の見通しもまだまだです。
入社前に、会社の実情がわかれば、ブラック企業を避けることができるはず。
自分にとってブラック企業でないかホワイト企業がポイントになってくる人は多いと思います。
そこで今回は【地雷求人】と名称して避けるべき求人内容を紹介していきます。
ブラック企業対策は下記でまとめていますので参考にしてみてください。
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地雷求人広告

まず企業側の視点を考えてみます。
企業としては優秀な人材を確保したいから求人広告を出しています。仕事を探している人に対して自社の魅力的なポイントをアピールします。
そのため隠したいような事実であったり、不利になるようなことはあえて言わないことがあります。
- 給与が高すぎる求人
- 詳細があいまい
- 正式な面接がない
- アットホームを打ち出す求人
給与が高過ぎる求人
給与があまりにも高いのは、仕事の内容が実際とは違っていることのサインやまた、仕事環境がひどい可能性があります。
「年収300〜900万」「月収18万~50万」
一部の人は上限に近い年収を貰っているのかも知れませんが、ほとんどの人間は少ない金額の給料で使われます。
平均値ではなく中央値で聞いてみましょう。
詳細があいまい
- 「ここでは成長ができます」
- 「ノルマはありません」
- 「やる気のある人を求めています」
成長ができるということでいえば、どういったスキルが身につくことができることであったり、具体的にどういった仕事ができるようになるなど将来像が見えるような書き方をしているはずです。
また下記のような質問にも答えないとなればほぼレッドカードです。
職務内容、仕事環境、勤務開始日、あるいは10年後の方針に関する質問
正式な面接がない
採用に意欲的過ぎるあまり正式な面接がないこともあります。
しきりに採用したがっている企業は返事をすぐに欲しがり、すぐに働き始めて欲しがる傾向がありかなり危険です。
これは企業が採用に必死になっていて、適切な人材を見つけ出すための精査を怠っていることのサインで普通は下記画像の様なステップを踏むはずです。

対面面接なしで仕事のオファーを受けることは絶対に避けた方が良いです。
こういった求人にはだいたい『急募』というワードが求人に入っています。
万年人手不足なので、給与なのか休日なのかノルマのきつさの背景が想像できます。
アットホームを打ち出す求人
- ただの小規模会社
- 家族経営・親族経営
- プライベートにまで干渉してくる
- 他にアピールできることがない
- 求人票に記載されている内容が曖昧
- 休日に社員とバーベキューしている写真がのっている
- 仲の良さそうな社員達の写真
広告の頻度
ずっと同じ広告が載っている企業があったりしませんか。 転職サイトにも長期間に渡り広告を出している企業が多くあります。
考えられる理由は
- 入ってもすぐに社員が辞めてしまう
- 人材が足りていない
求人サイトや転職エージェントサイトを週1日でもチェックする日を設けるとわかるようになります。
この章まとめ 広告の言葉をチェック
先程も述べた通り企業側は人材を求めているので人に来てもらえるように、自社を魅力的見せるような言葉を載せています。
ですが
応募者にとっては逆効果になることもあります。
企業側の視点と応募者側の視点は違います。
企業側が良い面を打ち出したとしても応募者にマイナスと捉えられることもあります。
例えば
見極めるポイントとしては同じ程度の規模の同業他社と比較してみることです。
高い給与を出す求人は
- 【スキル】が希少で需要が高い
- 【業界】が給与水準が高い
この2点である程度の地雷求人を振るい落とせます。
求人広告の禁止・NGワード

企業が求人をかける際に何を書いてもいいというわけではありません。
求人広告を作成する場合は法律によって定められています。
「25歳以下」「30代まで」「主婦歓迎」「日本人のみ」このような記載はないかチェックしましょう。
年齢や性別、人種を制限する書き方は、法律違反になります。
- 労働基準法
- 男女雇用機会均等法
- 最低賃金法
- 雇用対策法
- 職業安定法
- 年齢制限
- 性別の限定
- 身体条件に触れる
- 居住区の限定
- 給与の基準
例えば性別の限定には下記のように注意するポイントがあります。
表記NGワード | 表記OKワード |
✕ ウエイター | ◯ ウエイター・ウエイトレス |
✕ 営業マン | ◯ 営業スタッフ、営業担当者、営業マン(男女) |
✕ カメラマン | ◯ フォトグラファー、カメラマン(男女) |
✕ 保母さん | ◯ 保育士 |
✕ 看護婦 | ◯ 看護師 |
✕ 主婦歓迎 | ◯ 主婦・主夫歓迎 |
✕ ワーキングママ歓迎 | ◯ ワーキングママ活躍中 |
労働基準法
労働基準法とは、労働者が仕事をする上での最低限の基準となる指針を定めた法律です。
労働基準法の内容は、「賃金」「労働時間」「雇用と解雇」などがあります。
ウーバーでは労働に関して頻繫にニュースが取り上げられています。
男女雇用機会均等法
男女雇用機会均等法とは、職場における性別による差別を禁止し、男女とも平等に扱うことを定めた法律です。
例えば
- 募集や採用
- 配置や昇進
- 教育訓練や福利厚生
- 退職や解雇
たとえば総合職や一般職において、男女どちらかを募集しないと言った性別による差別がないように規制する法律です。
最低賃金法
最低賃金制度とは、最低賃金法に基づき国が賃金の最低限度を定め、使用者は、その最低賃金額以上の賃金を支払わなければならないとする制度です。
雇用対策法
経済・社会の発展・完全雇用の達成に資するという目的を持つ法律のこと。
例えば募集や採用における年齢制限の緩和など、事業主に対する指針が定められています。
・定年年齢を上限に、労働者を期間の定めなく募集・採用する場合
・長期勤続によるキャリア形成のために、若年者を期間の定めなく募集・採用する場合
・技能を継承するため、労働者数の少ない職種や年齢層を対象に、期間の定めなく募集・採用する場合
・60歳以上の高年齢層または特定年齢層の雇用を促進する施策の対象者のみ、募集採用する場合
職業安定法
職安法とも呼ばれ、労働市場における基本的な法律です。
公共職業安定所やその他の職業安定機関、それ以外のものが行う職業紹介事業などの運営を適正にし、職業の安定を図ることなどが目的とされています。
「求職者は職業を自由に選択できる」「人種・国籍・信条・性別・社会的身分・門地・従前の職業・労働組合の組合員であるなどを理由とした、差別的な取り扱いを受けない」とあります。
求人広告内容を細かく読み解く力をつけて地雷求人を避けなければいけません。
「虚偽の広告をなし、又は虚偽の条件を呈示して、職業紹介、労働者の募集若しくは労働者の供給を行った者又はこれらに従事した者」(職業安定法65条8号)には罰則があるとされている。しかし、この法律によって摘発された例は、ほとんどないのが実情だという。労働問題に詳しい旬報法律事務所の佐々木亮弁護士は、次のように話す。
「たとえ契約と求人票が違ったとしても、『求人票を出した後に事情が変わった。虚偽のつもりはなかった』という使用者の弁明が可能になってしまうという実態があるため、今の条文のままでは適用されにくい。『求人詐欺』を抜本的に解決するには、違法性について形式的な判断を可能にする立法が必要になるだろう」
「求人詐欺」は、なぜ野放しにされているのか | 「日本型雇用」の現実と未来 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)
摘発されたことがほとんどないというのが現状みたいです。。。
求人広告の内容

求人広告の内容で“これどういう意味?”“何がちがうの?”って思う方はいるのではないでしょうか??
求人広告の募集要項を読み解くためには基本的な知識が必要とされます。
ここでは下記が私自身もわからなかったので取り上げてみました。
- 年棒制
- 限定正社員
- 週休二日制と完全週休二日制
年棒制
年俸制とは、給与の金額を1年単位で決定する給与形態のことです。ただし、年度初めに年俸で提示された金額がドンっと支払われる…ということはありません。労働基準法では、[毎月1回以上の支払いの原則」が定められています。
年俸として提示された金額を12分割して1/12を月々支給するケースや、年俸として提示された金額を14分割して1/14を月々、1/14を賞与として夏季と冬季に1回ずつ支給するケースなどが一般的です。
年俸制とは? |【エン転職】 (en-japan.com)
限定社員
限定正社員とは、「勤務地などの地域」「職務」「勤務時間」のいずれか、もしくは2つ以上の条件を限定して働く正社員のこと。労働時間や勤務地に制約がある労働者に適した雇用形態です。
【社労士監修】限定正社員とは?限定正社員を導入するメリットとデメリット~活用企業の事例から学ぶ~ | d's JOURNAL(dsj)- 採用で組織をデザインする | 採用テクニック (dodadsj.com)
週休二日制と完全週休二日制
完全週休2日制とは、1年を通して、毎週2日の休日があること。たとえば、毎週土曜と日曜、水曜と日曜が必ず休みになる場合などを指します
週休2日制とは、1年を通して、月に1回以上2日の休みがある週があり、他の週は1日以上の休みがあることです。たとえば、毎週日曜と第2水曜が休みとなる場合や、1年のうち1月、4月、7月、10月の第2土曜だけ出社する場合などを指します。
週休2日制と完全週休2日制の違い |【エン転職】 (en-japan.com)
・完全週休2日制(水・日) ⇒ 毎週水曜と日曜が必ず休みになります。
・完全週休2日制(日・他1日) ⇒ 毎週日曜と他の曜日1日が必ず休みになります。
・完全週休2日制(シフト制) ⇒ シフトに応じて必ず毎週2日の休みがあります。
・週休2日制(日、月2回土曜日) ⇒ 毎週日曜と月2回土曜が必ず休みになります。
・週休2日制(土・日 ※年4回土曜出社日あり)
⇒ 基本的に毎週土曜と日曜が休みですが、年に4回土曜出社日があります。
給与だけでなく手当や休日などに関しても、気になる部分は面接の際にきちんと確認しましょう。
面接官が嫌な顔をしたり、きちんと答えられなかったりする会社であれば、入社は保留にした方が良いです。
- キャリアカウンセリング
- 求人紹介
- 応募書類作成サポート
- 面接日程調整、面接対策
- 雇用条件交渉
- アフターフォロー など
これを無料できるのでぜひ相談してみてください。
オススメな理由 | サービス名 | 転職エージェントリンク |
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対応がはやい | マイナビエージェント | マイナビエージェント![]() |
まとめ

法律違反はダメなことですが、「会社に何を求めるか」次第で意味が変わってきます。
労働時間がながくても仕事内容が好きならとことんできてしまうこともあります。
また逆の捉え方もできます。
例えば
「ハードワークでプレッシャーが厳しい」という意味で「ブラック企業」と言われているところに入ったとしても、重宝されるスキルが身につくかもしれないし、成果を出して一気に収入が増えるかもしれない。
一方で「ホワイト企業」と言われているところに入ったとしても、「ルーティン業務で刺激がない」「年功序列のため成果を出しても給料が変わらない」などが不満になるかもしれません。
まず自分が企業に何を求めているか考えて転職エージェントと相談してながら転職活動していきましょう。